自宅にある骨董品を、売ってみたいと思った経験はありませんか?
どれくらいの価値があるのか、売るならどのような方法が良いのか、初めて行う方にとっては分からないことが数多くあります。この記事では、買い取ってもらいたいと考えている方に向けて、買取対象となる骨董品の種類やおすすめの買取方法、高く売るためのポイント等を紹介します!
骨董品の種類
骨董品と一口に言っても様々な種類があります。ここでは、買取対象となる物を紹介します。
陶器・陶芸品
陶器や陶芸品は、形状や産地、作家やメーカー、希少性などによって価値が異なります。
限定生産された物や、有田焼や備前焼などの有名な産地で作られた物は、高い価値を期待できるでしょう。
他にも人間国宝に認定された人物や、知名度の高い人物の作品だと、価値を決めるポイントになります。
食器
有名ブランド品の食器は、買取市場で需要が高いです。例えば、マイセン、バカラ、ロイヤルコペンハーゲンなどがあります。
新品未使用で尚且つ保存状態が良ければ、高値が付くことも十分見込めるしょう。
花瓶・ガラス製品
花瓶やガラス製品は、ドーム兄弟やエミール・ガレといったブランドが、市場では人気です。
価値が高くてもヒビや欠けている部分があると、価値は大きく下がってしまうというので、注意しましょう。
花瓶やガラスは非常に繊細なので、高く売りたい場合は適切な保存が重要になります。間違って破損させてしまう前に、早めに売るのも手です。
絵画
絵画は日本画、西洋画、更には現代アートも含まれます。
草間彌生、横山大観、クリスチャン・ラッセンなどの作品が、市場では価値が付きやすいです。
存命している作家で、尚且つ活動歴が長い作家の方が、作品に高値が付く傾向にあります。他にも、コレクターの間で有名な作品だと、価値が高くなりやすいです。
掛け軸
掛け軸は保存状態の良さが重要とされており、価値があれば有名作家の作品で無くても、対象になる可能性大です。
掛け軸といえば和風のイメージがありますが、洋風に飾れる物や横向きに掛ける物も。そういった珍しいタイプも、値段が付くことがあります。
茶道具
茶道具には茶碗を始めとして、薄茶器、茶筅、茶入れ、茶巾、茶杓といった様々な道具があります。
北村静香、本間琢斎、荒川豊蔵といった作家が有名で、コレクターからの人気も高いです。
香木
買取対象になる骨董品の中では少しマイナーな部類であり、価値をイメージしにくい方もいるかも知れません。
香木は加熱した時に発せられる香りを楽しむ物で、樹木を細かく削って作られます。
香り、色、重量、樹脂の密度、そして有名作家の作品かどうか等が査定の対象です。
刀剣
刀剣は、有名な刀工の作品かどうか、保存状態の良し悪しなどによって価値が決まります。
他にも、銘(刀に刻まれた作者名や作刀年)があるかどうかもポイントです。有名な刀工が作った刀剣の場合は、銘が入っているとそれだけで本物として認められます。
重要文化財や国宝として認定されていれば、高い値段が付く可能性が高いでしょう。
海外の美術品
中国の美術品が、海外の美術品の中でも特に価値が高いです。
2007年から、1911年以前の中国美術品の海外持ち出しが禁止になったので、規制される前海外に持ち出した物があれば、価値が高くなることが見込めます。
おすすめの買取方法
様々な買取方法の中から、おすすめできる物を紹介します。
大手買取店を利用する
全国展開している多店舗型の買取店で、知名度は高いです。
有名な名前のお店だと安心感はありますが、人件費や店の維持費がかかることもあり、価格は思ったほど高くない傾向にあります。
査定は研修を終えたばかりのスタッフが行うことが多く、熟練の鑑定士が行う訳では無いので、正確な査定はあまり期待できないかも知れません。
出張買取を行っている店が多いので、家から遠くて行けないという方には非常に便利です。
小規模の買取店を利用する
小規模な個人経営の店は、得意分野がそれぞれ決まっているので、精通している分野の骨董品を持っていくと、高く買い取ってくれる確率が上がります。
最初から最後まで同じ鑑定士が対応してくれるので、安心して査定してもらうことが可能です。
出張買取専門店を利用する
店舗を有しているタイプと、事務所のみで運営しているタイプがあります。
近くにお店が無い、査定してもらいたい物が多く運ぶのが困難、といった方にオススメです。
運ぶ際に、誤って破損してしまうリスクを回避することもできます。売る予定では無かった物に意外と高い価値があった、というのも出張買取専門店ならではのメリットと言えるでしょう。
宅配買取専門店を利用する
出張買取専門店と同じく、店舗ありと事務所のみの2つの形態があります。
大手と比べて維持費が安いので、その分高額で買い取ってもらいやすいです。
お店に骨董品を発送するので、破損のリスクを避けるためにしっかりと梱包する必要があります。
保存状態を良くするための手間はかかりますが、店舗が遠くて行けないという方にとっては、おすすめです。
高く売るためのポイント
高額で買い取ってもらうためのポイントを、以下で紹介します。
手数料無料の業者を選ぶ
買取業者の中には、出張するだけ或いは査定するだけであっても、手数料が発生する所があります。
せっかく買い取ってもらえたのに、手数料を取られてしまったら、何だか損をした気分になりますよね。
事前にホームページなどで調べて、手数料がかからない業者を選びましょう。例えば、東京都墨田区にある骨董品や書道具等の買取専門業者「えびす屋」は、手数料以外にも相談料、査定量、出張料も全て無料のため、費用を安く抑えたい方には特におすすめの買取業者です。
見積価格を比較する
複数の業者を比較すれば、少しでも高く買い取ってくれる所を見つけられるでしょう。
同じ品物であっても、A店とB店で価格が異なる可能性はあります。業者によって規模や実績が異なるので、価格に差が出ることがあるのです。
損をしないためにも、2つ以上の業者を比較した方が良いでしょう。
鑑定書がある場合は併せて査定に出す
鑑定書がある場合は、骨董品と併せて査定に出して下さい。
プロの鑑定士でも本物かどうか見分けが付きにくい物があるので、そういった時に鑑定書があると、本物であることの証明に役立ちます。
物によっては、鑑定書が無いという理由で買い取ってもらえないケースもありますので、鑑定書の有無は重要と言えるでしょう。
保存状態を綺麗に保つ
汚れている、カビがある、ヒビが入っているといった良くない状態だと、価値はどうしても下がってしまいます。
製造から年数が経っていると劣化が進みやすく、少し触れただけで破損してしまう可能性もあるのです。
直射日光を避ける、素手で触らないようにする、不必要に移動させない、部屋を換気する等、保存状態を良くする工夫をしましょう。
自分で修復しない
傷や汚れがあると、査定前に直しておきたいと考える方もいるかも知れません。
しかし、自分で直すと逆に状態が悪化する可能性があります。保存状態が良ければ価値が高いのは事実ですが、修復することで更に価値を下げてしまうこともあるので、注意しましょう。
まとめ
買取の対象となる骨董品には様々な種類があり、価値が高くなる基準は物によって異なります。
業者選びも大切で、住んでいる場所や品物の状態に合わせて検討することがポイントです。見積価格の比較や保存状態を良くするといった査定前の準備も、価値を上げるために重要です。
骨董品を売りに出そうか考えている方は、この記事で紹介した事を、参考にしてみてはいかがでしょうか。